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夫婦が強く結ばれるには?結婚における価値観の取扱い

パートナーとの価値観について、考えたことはありませんか?
価値観の違いから、ささいな喧嘩をしてしまったり、
パートナーとの未来に不安を抱えることは経験があるのではないでしょうか。

果たして、パートナーと「価値観が違うこと」はよくないことなのでしょうか?
「価値観が違う人と一緒にいること」は難しいことなのでしょうか?

目次

  1. そもそも価値観とは?
  2. 価値観が違うと感じるタイミングって?
  3. 価値観の違いってどう乗り越えるの?
  4. 結びに

そもそも価値観とは?


そもそも「価値観」とは何なのでしょうか?
辞書によると、「何に価値を認めるかという考え方」とされています。
つまり、「何を大切にしているのか」ということ。
価値観は、善し悪し・好き嫌いなどを判断するとき、また何かを決断するときの基準となり
多くの人はこの「自分の価値観(=何を大切にしているのか)」をもとに、行動しているのです。

「価値観」は、幼少期の家庭環境や習慣から形成されると言われます。
そして生きていくにつれ、様々な経験を経て変化していくものです。
一緒に育った兄弟とですら「価値観が違う」と感じることはありませんか?
小さな頃の環境が一緒だったとしても、経験はひとそれぞれ全く違います。

だからこそ、この「価値観」はひとそれぞれ違って当たり前なのです。

価値観が違うと感じるタイミングって?


そんな、行動の根源となる価値観だからこそ、
共に生きていく夫婦において価値観が違うとき、どう乗り越えればいいのでしょうか。

「価値観が違う」と感じる要素として、
・何を大切にしたいのかが異なること
・大切にしたいものの優先順位が異なること

この2点が挙げられます。

どんなタイミングで「価値観が合わないな」と感じるのか、よくあるケースを3つご紹介します。

①金銭感覚

何か買い物をするとき、購入する・しないの選択肢に加え、物の値段に対する価値観も表れます。
例えば、お給料を毎月全て使いきる人と、半分以上貯蓄に回してやりくりする人。
ランチで、500円ワンコインで食べられるメニューを選ぶ人と、1,500円のデザート付きメニューを選ぶ人。
たとえ同じお給料をもらっていたとしても、人それぞれですよね。

②時間の使い方

自分の自由時間をどう過ごすか。
例えば交際に時間を使う人、趣味に時間を使う人。
予定をぎっしり埋めたい人と、予定のない日をつくっておきたい人。
たとえ同じ家で暮らしていたとしても、心地よい過ごし方は人それぞれ。

③仕事への向き合い方

仕事への取り組み方や、仕事への熱量で価値観の違いを感じることもあります。
残業してでも仕事へ取組み、成果を出し昇格したい!という人もいれば、
プライベートを大切に、仕事はほどほどにしたいという人もいます。
自分の価値観と社風が合うか合わないかで、働きやすさが大きく変わってくるかもしれませんね。

いかがでしょうか。
いくつか思い当たるケースはありましたか?
日常の何気ない選択ひとつをとっても、価値観の違いを感じるものです。

価値観の違いってどう乗り越えるの?


結婚を決めたパートナーとは、
これから夫婦として、長い時間共に過ごしていきます。
そんなパートナーと価値観が違うと感じたときは、どうすればいいのでしょうか?

答えは、「夫婦の新しい価値観を作る」こと。
どちらかの価値観に無理に合わせたり、ふたりで決めることを諦めたりするのではなく、
夫婦としての価値観を新たにつくることで、夫婦ふたりで意思決定をすることが
とてもスムーズに、そしてお互いにとって心地よいものとなります。

夫婦の新しい価値観を創るために大切なプロセスを3つご紹介します。

①自分の価値観を言葉にする
②相手の価値観を知る
③ふたりの価値観を言葉にする

①自分の価値観を言葉にする

あなたは、自分自身の価値観を誰かに説明することができますか?
ほとんどの人が言葉にすることは難しいと感じるのではないでしょうか。

まずは、言葉にするために「自分が何を大切にしているのか」を洗い出してみましょう。
小さな頃から好きだったもの、自分の人生に欠かせないもの。
そして自分はなぜそれが大切なのか?という理由もいっしょに、これまでの人生を振り返ってみましょう

私達が夫婦準備の中で提供している「LETTER」は、
人生を振り返り、Q&A方式で自分が大切にしているものを言葉にすることができるワークです。
自分で自分が大切にしているものを言葉にすることは、
夫婦生活の中でとても大切であり、価値観の違いを乗り越える基本となります。

②相手の価値観を知る

自分の価値観を知り、言葉にできるようになったら、
次は、相手が何を大切にしているのか、相手の価値観を知りましょう。
「既に相手の大切なものは知っている」と感じた方もいるかも知れません。
では、「相手はなぜそれを大切にしているのか」ということを知っていますか?
大切なことは、背景を含めて相手の価値観を理解することです。

③ふたりの価値観を作る(考える)

お互いに大切にしているもの、その背景を伝え合えたら、
最後に「ふたりの価値観」を作っていきましょう。
これからふたりで決断をしていく、物事の優先順位をつけていく上で、
「〇〇家の価値観」という、ふたりの価値観を持つ必要があります。
そして、「ふたりの価値観」を元に行動することで、価値観の違いを乗り越えることができます。

私達が夫婦結婚式準備の中で提供している「DIALOG」では、
ふたりの価値観を考え、作るワークをご準備しています。
「どんな夫婦になりたいか?」と夫婦で話し合うコンテンツや、
価値観の違いを感じやすいお金、仕事についても話し合えるワークとなっており、
お互いが大切にしているものを「ふたりで」大切にできるようになります。

「夫婦の新しい価値観を作る」3つのプロセスはいかがでしたでしょうか。
相手を説得する話術を身に付けることも、
ひたすら忍耐力を付けていくことは、必要ありません。

シンプルに、自分と相手が向き合うことがとても大切です。

結びに


「価値観が違う」と感じたとき、ネガティブに捉えるのではなく、
価値観が違うことは当たり前であると受け入れること。
そして、夫婦として新しい「ふたりの価値観」を作っていくこと。
これが出来れば、どんなことがあっても乗り越えていける夫婦になっていくのではないでしょうか。

ふたりがそれぞれを尊重し、受け止められるからこそ、
ふたりの未来が望む方向に進んでいけるはずです。
自分とパートナーに向き合うことを大切に、夫婦準備を楽しんでください。