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心を動かすパーティシーンのBGMの選びかた〔前編〕

 

結婚式の音楽。
ウエディングソングといえばずっと定番の曲があったり、不動の人気な曲も存在していますよね。
2時間30分という限られた時間の一瞬一瞬を、
よりエモーショナルに演出できるのは、この「BGM」だけです。

シーンを盛り上げたり、ゲスト同士の会話となるきっかけとなったり、心地いい雰囲気をつくったり。
結婚式の音楽は、空間を演出する重要なアイテムのひとつです。

心を動かす結婚式のアイデア〔音楽・BGM編〕では
心を動かすシーンづくりにおいて、BGMは「定番の曲」を選ぶだけではなく、
「ちょっとした意味を持たせること」を意識して選んでみる重要性をお伝えしました。

今回は、パーティシーンごとに

①何曲分準備が必要か
②選ぶ上での注意点

この2点をベースにおさえておきたいポイントをお伝えしていきます。

「候補にあげている曲はたくさんあるけれど、どのように1曲に絞っていけばいいのかわからない」
「この曲がいいと思っているけれど、間違いないのか不安」

このようなお悩みをお持ちの方は、是非ご参考ください。

今回の前編では迎賓~中座までのシーンを、
次回の後編ではお色直し入場~送賓までのシーンをご紹介いたします。

 

 

目次

  1. 迎賓
  2. 新郎新婦入場
  3. 新郎新婦紹介
  4. 乾杯
  5. ケーキ入刀
  6. 中座
  7. 歓談
  8. 最後に

 

迎賓


推奨選曲数:2~3曲

パーティ会場がオープンして、ゲストの皆様が会場内に着席をして新郎新婦を待っているシーンです。
これからどんなパーティーが始まるのか、期待感に胸を膨らませながら、
ペーパーアイテムやメッセージカードに目を通されています。

このシーンでのBGMの役割は、挙式から披露宴への場面転換にあります。
迎賓の曲の雰囲気によって、パーティ会場の雰囲気・空気感が大きく左右されます。

会場がもつ雰囲気・テーブルコーディネートの雰囲気・装花や装飾の雰囲気、そして、BGM。
ちぐはぐになりすぎるとその1点ばかりが悪目立ちしてしまうこともあるので、注意が必要です。

これから始まるパーティを心待ちにするようなやや落ち着いたテンポの心地いい曲がオススメ。

挙式でのゲストの緊張感をほぐしつつ、入場に向けて期待値を上げていきます。

 

 

新郎新婦入場


推奨選曲数:1曲

新郎新婦がパーティ会場へ入場する曲です。
この入場の曲を選ぶにあたって一番おさえた方がいいポイントは、
「入場曲と扉オープンのタイミング」です。

理想の入場イメージとしては、
“ 曲がスタートし、ゲストが曲に聴き入り扉に注目している中で、
 曲の盛り上がったタイミングで入場の扉が開き、新郎新婦のおふたりが入場 ”

イントロなどで多少の「 タメ 」があり、
扉が開くタイミングで曲が展開するような、演出をコントロールできる曲が効果的です。
曲の始まりから入場までが長すぎるとゲストの集中力も途切れてしまうので、
30~40秒以内くらいで盛り上がる曲を選ぶのがおすすめです。

司会者がゲストに新郎新婦の入場をアナウンスし、
「 新郎新婦のご入場です 」の掛け声で、BGMがスタートします。
扉が開いて、新郎新婦がメインテーブルへ着席するまでの時間が必要なので、
歩調に合うテンポを意識し、3分以上の曲を用意しましょう。

 

 

新郎新婦紹介


推奨選曲数:1曲

おふたりのプロフィールを司会者が紹介します。
ご両親は小さい頃のおふたりをを思い返し、友人は楽しかった学生時代に想いを馳せ、
会社の同僚は初めて知るふたりのの出会いのエピソードに微笑ましく耳を傾けます。

この時、立てるべきは司会者の言葉となります。

BGMは空気作りの役割を持っているため、
選曲はなるべく情報量の少ないもの、
オルゴールやインストゥルメンタルなど歌詞が入っていないものがオススメです。
昔を振り返るシーンでもあるので、
ふたりやゲストが「懐かしい」と感じることができる曲をセレクトするとよりシーンが引き立ちます。

 

乾杯


推奨選曲数:1曲

乾杯のご発声をいただくゲストが、メインテーブル横へ進まれ、
スピーチがスタートすることで緊張感が会場全体に伝わってきます。
スピーチ中の音響は無音です。
実は、この静寂には演出効果が含まれているのです。
ある一定の事に注目させるには「無音」を使います。

スピーチに注目が集まり、「乾杯!」のご発声で一気に緊張感が解放され、
乾杯のBGMがスタートです。
それまで会場を包んでいた緊張のエネルギーが一気に解放されます。
会場の空気はセレモニーからパーティーへと変わっていきます。

乾杯のBGMは、ゲスト代表の「 乾杯! 」の発声に合わせて音楽がスタートします。
印象的なイントロ・サビがある曲や、CMソングのようなテンポがマッチします。

ゲスト全員が知っているような有名曲であれば、音楽に乗りながら乾杯のシーンを楽しむ事もできますし、
ちょっと懐かしい曲であれば、
同じテーブルに座っている友人ゲスト同士の乾杯に花を添えることもできます。

自分たちのゲストにどんな風に乾杯のシーンを楽しんでもらいたいか?
という思いをベースに曲をセレクトしてみましょう。

 

ケーキ入刀


推奨選曲数:1曲

新郎新婦がウエディングケーキに入刀、
ファーストバイトやサンクスバイトなどのシーンのBGMです。
ケーキの入刀だけではなく、鏡開き・鯛の塩釜開き・ワイン樽開きなどをお選びの方もご参考ください。

曲選びのポイントは、ケーキは音の出ない演出のため、
演奏に効果音の要素が入っていたり、ゲストが曲に乗れるようなテンポを意識してみましょう。
ゲストのボルテージも上がっていくタイミングなので、盛り上がる曲を選ぶのもポイント。

また、このシーンは新郎新婦の「ふたりの初めての共同作業」という意味合いがあるため、
ふたりの夫婦像が垣間見えるような多幸感を感じられる曲を選んでみるのもオススメです。

ふたりはどんな夫婦になりたいのか?
どんな家庭をつくっていきたいのか?
曲とあわせて、アナウンスを入れてみるのも定番演出とされているケーキ入刀のシーンを
「ふたりらしい演出」へと変えるテクニックです。

司会者がケーキのアナウンスを行い、ゲストの写真撮影タイムがあったりするため、
1曲まるまる使用するケースが多いのでその点も意識してみましょう。

 

中座


推奨選曲数:1曲

新郎新婦が着替えのために披露宴会場から中座するときに必要なBGMです。
エスコーターをお呼びするタイミングより曲をスタートし、会場を出るまでのシーンです。

ここでは曲のイメージ・歌詞を重視するのがオススメです。
エスコートのお役目をご依頼する方への思いをのせて選ぶと
シーンがよりエモーショナルになります。

家族への感謝を伝えたい方は、メッセージ性のある歌詞の曲がオススメ。
友人や同僚を立てられる方は、その方との思い出の曲・その時代に戻れるような選曲がオススメ。

 

歓談


推奨選曲数:5~10曲

演出やハイライトシーン以外の歓談時間のBGMです。
歓談は一般的には合計10分~15分あるため、曲数の準備が必要。

会場の雰囲気、前後の進行内容にあわせ、耳心地のいい音楽がオススメ。

アコースティック調の曲や、
カバー曲、ジャズやクラシックも人気ですが、パーティの雰囲気にあわせることが大切です。
特別なシーンのBGMと同じCDの中から選ぶと全体の雰囲気にまとまりも出やすくなります。

ゲスト同士の会話や新郎新婦との写真撮影、料理を楽しむ時間でもあるので、
どのようにゲストに歓談時間を楽しんでもらいたいか?
という思いをベースに選んでみましょう。

例えば、ゲスト同士の会話をゆったりと楽しんでもらいたいなら

・会話を邪魔しないようにテンポはやや落ち着いたもの
・ゲストがリラックスできる曲調

このような点を意識してみましょう。

学生時代の友人や、共通の友人が多く参列している場合は、

・その時代に流行っていた曲
・ゲストとの思い出の曲

このような曲を混ぜてみても、BGMをきっかけに思い出話に花が咲くことも。

CDを集める時間がない・少しでも節約したい、といった方には
会場の音響スタッフにおまかせいただくと
プロの観点から全体の雰囲気に沿って準備をしてもらえるのでオススメです。

 

 

 

最後に


いかがでしたでしょうか?
それぞれのシーンにおけるポイントを押さえ、
曲をセレクトしてみてくださいね。

次回後編では、お色直し入場後のシーンにおけるポイントを解説していきます。

大切な人たちと過ごせる、貴重な時間を一瞬一瞬こだわることは、
新郎新婦のふたりにとっても、列席されるゲストにとっても、
人生が豊かになる時間をつくることに繋がります。

おふたりの一生に一度の結婚式の時間が、
より豊かになるために、是非パーティを彩る音楽にも目を向けてみてはいかがでしょうか。